掲示板を確認し、私の組は【1ーA】
教室に入るとすでに殆どの生徒は着席していて、急いで自分の席に着席する。
トントン。
後ろ側から肩を叩かれて、振り向くとキラキラした目をこちらに向けている女子。
?「ねぇねぇ。さっきジン先輩と話しして子だよね!?」
『あぁ、うん、そうだけど、、』
?「すっごい!!すでに先輩の目にかかってるなんて、、何者!?あ、私ジウン!ジウンって呼んで!宜しくね!!」
『あ、私あなた。宜しくね。』
ジウン「この学校ってさ、練習生多いじゃん?イケメン大好きでこの学校入ったから、本当入れてよかったーー。もう嬉しくて毎日学校来るのが楽しみすぎる。。あなたちゃんはどこの事務所の練習生なの??」
『え、わたし!?』
ジウン「え?違うの?あなたちゃん、すっごい可愛いし、ジン先輩と話してたからてっきり事務所入ってると思った!!」
『いやいや、、私はただの幼馴染で。。』
ジウン「えぇぇええええ!そうなの!?うーらーやーまーしーいーー」
私の手を取りながら、ブンブン頭を揺らしてアピールするジウンちゃん。
ジンオッパがそんなに人気なんて知らなかった、、、。みんなそうゆうの詳しい子ばっかりなのかな。。
ジウン「あ、私が好きなのはユンギ先輩なの♡まだお目にかかれてないから早く入学式始まらないかなぁ。。」
私の手を握ったまま、まだ目をキラキラしているジウンちゃん。
素直そうな子だし、このまま友達になれるといいなぁ。
先生が来るまで、ジウンと通ってた中学校の話をしたり、学校にいる練習生の話を聞いたりしていた。
ただ、となりの席の人がまだ来ていない。
もう入学式の為に移動する時間なのに、、遅刻かな?なんて、ジウンと話をしていると先生が入って来た。
先生「はい、みんなおはよう〜」
全員「おはようございます。」
先生「そしたら、式場体育館だから、皆んなで移動します。はい、ついてきてー。」
先生の掛け声と共に、皆んな椅子から立ち上がったタイミングで教室のドアが勢いよく開いた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。