教室に戻ってからもずっとその事について考えていた。
お陰で授業に集中出来ず、いつの間にか授業が終わっていた。
下駄箱に行くと亜嵐くんが立っていた。
私は無視して帰ろうとした。
私はため息をつき、
亜嵐side
俺はその言葉を放たれたとき、
心の中で小さくガッツポーズをした。
そう。
俺は
ゆかりを好きになった
それも、割と最近ではなく、
ここだけの話、
愛海と付き合っていた時から、俺は心をあなたに奪われていた。
それはダメだと思っていたけど、別れを切り出さうとしてた矢先 あの事件があった。
だからキッパリ別れを告げる事が出来た。
あなたが人に警戒心を持っているから正直断られると思っていたけど、
いいよ。って言われた時、ここがチャンスだと思った。
あなたはため息をついて、近くの公園のベンチに座って話し出した。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!