第4話

4話
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2021/05/12 07:20
時がたった
今は4歳
歩く事には慣れてきたし、喋る事だってできる
相変わらず両親は私を溺愛している
私は今、一人で図書室にいる
そう、図書室だ
つまり、私の家は相当のお金持ちなのだ
詳しいことはわからないが大体のことはわかった
父、クライレスは領主なのだ
どれほどの領地かもわからないが、この豪邸を見る限り、大きな領地を持っているのだろう
だから、私は何不自由なく暮らしている
そして、私はこの図書室である調べ物をしている
魔法の事だ
はたして、この世界に魔法はあるのだろうか
調べていると気になる本があった
「最上級魔法」
同じ棚には魔法関連の本がびっしり詰まっている
私は驚いてすぐさま本を開くと
そこには魔法の使用方法が書かれていた
そう、この世界には魔法があるのだ!
嬉しくて、珍しく飛び上がっていると父が入ってきた
アルティナ・クローズ
アルティナ・クローズ
お父様!
クライレス・クローズ
クライレス・クローズ
おっ?どうした、珍しく飛び上がって
あっ!私は何で今まで家族に聞かなかったのだろうか
アルティナ・クローズ
アルティナ・クローズ
この世界には魔法があるのですね!
クライレス・クローズ
クライレス・クローズ
あっあぁ
アルティナ・クローズ
アルティナ・クローズ
見せてください!
クライレス・クローズ
クライレス・クローズ
いいぞ
父が手を出して見ると
そこには火の玉………?
アルティナ・クローズ
アルティナ・クローズ
おっお父様?何でこんなに小さい火の玉なんですか?
クライレス・クローズ
クライレス・クローズ
え?あぁ、アルティナは魔法を見たことないから分からないか
クライレス・クローズ
クライレス・クローズ
これはね、生活魔法って言って一番簡単な魔法なんだよ
クライレス・クローズ
クライレス・クローズ
まぁ、お父様は魔力が多いから普通の人よりも大きいけどね!
父はふん!と意気込んでみせた
アルティナ・クローズ
アルティナ・クローズ
え……
私は驚いて近くにあった最上級魔法の本を開いた
よく見ると、書いてある魔法は大体が
アルティナ・クローズ
アルティナ・クローズ
中級魔法じゃないか……
そう、最上級魔法の本には中級魔法が書いてあったのだ
そして、さっきの火の玉…
前世では平民でさえ、あの倍の火の玉を出せたのに
この世界…

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