時がたった
今は4歳
歩く事には慣れてきたし、喋る事だってできる
相変わらず両親は私を溺愛している
私は今、一人で図書室にいる
そう、図書室だ
つまり、私の家は相当のお金持ちなのだ
詳しいことはわからないが大体のことはわかった
父、クライレスは領主なのだ
どれほどの領地かもわからないが、この豪邸を見る限り、大きな領地を持っているのだろう
だから、私は何不自由なく暮らしている
そして、私はこの図書室である調べ物をしている
魔法の事だ
はたして、この世界に魔法はあるのだろうか
調べていると気になる本があった
「最上級魔法」
同じ棚には魔法関連の本がびっしり詰まっている
私は驚いてすぐさま本を開くと
そこには魔法の使用方法が書かれていた
そう、この世界には魔法があるのだ!
嬉しくて、珍しく飛び上がっていると父が入ってきた
あっ!私は何で今まで家族に聞かなかったのだろうか
父が手を出して見ると
そこには火の玉………?
父はふん!と意気込んでみせた
私は驚いて近くにあった最上級魔法の本を開いた
よく見ると、書いてある魔法は大体が
そう、最上級魔法の本には中級魔法が書いてあったのだ
そして、さっきの火の玉…
前世では平民でさえ、あの倍の火の玉を出せたのに
この世界…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。