『すう…はあ…』
部屋から出ると、たくさんの記者。
「七葉さん!
一言お願いします!!」
「七葉さん、意気込みを!」
『今年もクイーンの座を守ります
クイーンとして、負けるわけにはいきませんから』
??「七葉クイーン、今年は負けませんからね」
『友梨奈ちゃん、自信まんまんね
なにか秘策でもあるのかな?』
友梨奈「ええ、もちろんですよ
今年こそは私がクイーンになりますから」
『ふふ、楽しみにしてますねニコッ』
友梨奈「楽しみにしててください」
彼女は「篠川友梨奈」ちゃん。
毎年クイーン戦で戦う。
あの子は、次のクイーン最有力候補。
だけど、まだクイーンの座は譲らないからね。
♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*
『お願いします』
友梨奈「お願いします」
ふふ、友梨奈ちゃんの配置はいつも通り。
これなら、勝てる!
「し_________
パァンッ
「い_________
パァンッ
「君がため_________
パァンッ
友梨奈「え…!?」
『ふふ、』
「君がため」はあとひとつ。
それから、「あらざ」と「あらし」。
これを間違えないように。
流れはいまこっちにある。
この調子なら…!
「おお_________
パァンッ
友梨奈「っ…」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。