どうしよう、私もアーンした方がいい!?
いや、でも、そんな恥ずかしいことできないし……
あ、お皿ごと渡せばいいのか!!
よし、そうしよっ!
ちょう恥ずかしい!!
え、今の流れって私がアーンしましょうかって言ったのと一緒!?
勘違いされた!?
もう黙って食べよ……
そう思った時
いきなり悟の手が私に触れた
そう言って、私の手を掴んだまま、パンケーキを切り分けて……
パクっ
自分の口に持っていった
え、まって?
頭パンクする、なに!?悟がデレた!?
明日槍降ってくる!?みんな死ぬじゃん!?
いや、もう私死んでもいいかも……
そういう核心を突いてくるんじゃない!!!
だから、私は開き直ることにした
予想以上に大きな声が出て、お店にいた人全員に見られた
そういう悟の顔は少し赤かった
どうしよう……好きだァァァァァァァァァ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!