お母さんに早速相談した。
そしたら
まさかの YES だった。
“ 貴女が判断したのなら反対はしないよ ”
と言われた。
素直に嬉しかった。
寮生活も決まった事だし、他の準備をしようと思った。
勉強、メイクなど様々な準備をした。
メイクは、既に習得している姉から学んだ。
勉強はこつこつと頑張ってきた。
そして、ついにこの日が来た。
入学式。
クラスは1組。
クラスに知ってる人はいなかった。
これで、“高校デビュー”が出来ると思った。
が、そんな簡単にはいかなかった。
それを知るのはまだまだ後の話。
この五十嵐高等学校の噂は全てを把握していると思っていたが、
1つだけ知らなかったことがあった。
という話を知るのも後の話。
部活かぁ…
そうだ。この高校に入ると決めた時に、同時に、
部活に入ることも決めていたんだった。
でも、迷ったんだよなぁ…
1番は、野球部のマネージャー。
2番は、美術部。
美術部は、ただ単に入ってみたかった。
こう見えて、美術の成績はいつも5。
何故か才能があるらしい。
勉強が嫌な時、いつも絵を描いてたからかな。
でも、マネージャーがやってみたかった。
掛け持ちなんて大変だろうし
マネージャーでもやろうかな。
よし、決めたことはやる。
それに、今マネージャーがいないらしい。
私の他にマネージャー志望者は1人居た。
彼女の名は、佐藤杏果。
ド田舎から引っ越して来たのだという。
同じ寮学生だった。
時は流れ、その日の帰る時間になった。
喋った感じ、とても性格良さそう。
こういう私の勘は外れないのだ。、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。