第54話

0話 オメガパロ プロローグ
922
2021/03/29 14:26
お題「飢えた愛」


(お話短くてごめんね!by主、)








……みんなにとって、神様はどんな人だと思う? みんなの願いを叶えてくれる優しい人?それともただただ見守ってくれている人?





正直俺はどっちでもない


だって、本当に神様がいるのなら俺たち人間はただの遊びの駒でしかないから。暇つぶしに弄ばれている、おもちゃ同然

……なんでこんな事言うのかって?そんなの、冷酷非道な神を、今現在、とてつもなく憎んでいるから


「これは、とある少年の、とても悲しく、切ないお話……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

突然だが俺は最近、いや、ずっと前からこう思っている。なんで、この人間の世界にはカーストというものが存在するのか
本当に意味がわからない。ある人間は人を見下し、ある人間は人を崇め称える。俺にとってはとても気持ち悪い事だった。差別をするななんて言いながらこんなカースト作りやがって、結局は一緒じゃん
…………なんて自分でも分からん事を頭で考え今日も帰りたくもない家に帰宅する
(※高校生時代の話過程で進んでいます)
アッキィ「……ただいま」

アキ母「あら、おかえりなさい。で、テストの結果はどうだったの?」

あぁ、またこれか……

アッキィ「はい……」

と、点数と順位が入った紙をみせる
アキ母「…あら、さすがね。やっぱり1位よ、やっぱりあなたはアルファの子なのね!優秀な子を産んだわ……」
……アルファ、その言葉を聞くだけでこめかみがピクリと動く。
…………この世のカーストの名前を出されても、何も思わない。

そう、もう言わなくても分かると思うけど、一応説明しておこう

この世の設立、第2の性について、

第2の性、、これは、優秀なアルファ、凡人のベータ、世間から使い物にならないと言われているオメガの事
ベータの事についてはあまり説明が必要ではないので省くことにしよう。まずはアルファ。さっきも言った通りこれは容姿、頭脳、技術、の全てを完璧に維持している優秀でエリートの人達のことを言う。でもまぁこんな完璧に整っている人はなかなか世間でもそうそう見つからないから珍しい種とされている。アルファは特殊なフェロモンを出す、番のオメガをおびき寄せるために……。
そしてオメガ。これはカーストクラスで言えば最下位だろう。なぜオメガが世間から嫌われ使い物にならないと言われているのか、それはオメガが使い物にならないような中身をしているからだ。オメガは何においても凡人以下の存在。ま、簡単に言えば『厄介者』や『嫌われ者』といった肩書きだろうか。
そのオメガが唯一の厄介すぎることと言えばそれは『ヒート(発情期)』の事だろう。
これはアルファ同様特殊なフェロモンが出てくること。そしてそのフェロモンは特殊で強力すぎるため日常生活に支障が出るほどだ。その支障はフェロモン繋がりでもあるアルファにも被害が及んでしまう事でこれが1番厄介と言われる原因だろう
と、まぁ簡単に、本当に簡単に説明するならこのくらいだな。ただ、オメガについてはまだまだ説明が足りないみたいだけど
まぁ、大丈夫だろう




……ずっと前から俺の母親や父親は俺がアルファというふうに思ってる。いや、思い込んでる。まだ診断もしてないし、結果なんか当然のように出てないのに
ただ俺はどうしても、自分が「アルファ」、という種の中には入ってないんだと思う。勉強面だって、元々産まれ持ったものじゃない。必死に勉強して、ようやく追いついた順位。


今思えば、俺はずっと必死だったんだ。どうしても、親に見てもらいたかったから。愛して欲しかったから。あの人たちはきっと、俺の事なんてどうでもいいんだ。勉強ができる息子を自慢したいから、マウントを取りたいから。でも、それでも、少しでも俺の事を見てくれるなら、俺は何だってするよ











ねぇ、








母さん










母さんは、俺の事、愛してるよね?










俺は、信じてるよ

プリ小説オーディオドラマ