閉店の時間になり、更衣室でスマホをチェックしてみた
千晴から電話がかかっていた
それも何回も
椿姫 「……なんでよ」
やっぱりあたしのこと必要で心配になったの?
そういう気持ちがよぎる
椿姫 「…だめだだめだ。千晴ももうあたしのこと忘れてきっと前の千晴に戻った。だからあたしも。」
リリ 「姫〜、お疲れ〜!」
椿姫(姫) 「…お疲れ」
リリ 「あんた元気ないねぇ、お客さんと話してる時もいつもと違って目が死んでたよー?どしたの?なんかあった?」
椿姫(姫) 「だ、大丈夫。」
リリ 「そぉー?てか手どーしたの?包帯なんかして。」
椿姫(姫) 「これは…、ちょっとひねっちゃってさ」
リリ 「まじかー?大丈夫?」
椿姫(姫) 「うん、なんとか 笑」
リリ 「そか!じゃ、お先〜。またね。」
椿姫(姫) 「うん!またね〜」
はぁ 、
あたしも帰ろっと 。
って帰れないや
帰る場所がないんだ
どうしよう 、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。