第56話

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2021/07/29 02:41
11月10日 .







あっという間に退院日となった
私は荷物は特になかった

いつもの服に着替えて
携帯をポケットに入れてた
そして、大事な " ぬいぐるみ " を持った
実はこれ大事なものなの


しんにぃが、亡くなったあの日…

私の誕生日のとき
しんにぃが私にくれた誕生日プレゼント


少ししんにぃに似たもふもふの

黒い猫のぬいぐるみ


2ヶ月近くこのぬいぐるみもなかったから

寂しかった しんにぃがいないみたいで…


けど、それよりも前にしんにぃがくれた

しんにぃとお揃いのネックレス

それがあっただけよかったのかも


それで、隆に鍵を託して

取ってきてもらったの

ちゃんとお礼は言ったよ?


あ…そう言えば隆に鍵返してもらうの忘れてた…

…まぁいっか

帰れるかもわかんないし…


ガラガラ
灰谷 蘭
あなた、行こう
蘭くんと竜くんが来た
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
…うん
多分 後でまた3人が来るだろうから

看護師さんに手紙を託して私は蘭くんと竜くんと

病院を出て行った



















































.
公園 .
ここは少年院近くの公園
私は少年院に行って会いたい人がいた
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
じゃあ…行ってくる!
ここで待っててね!
灰谷 竜胆
おう
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
すぐ戻る~!
灰谷 蘭
気をつけろよ













































面会所
???
…来てくれたんだ
羽宮 一虎
あなた
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
久しぶり、一虎
そう、私は一虎に会いに来た
一虎は懲役10年


けーすけは亡くなっていないけど
致命傷で今は生死の境目

そんな中懲役を短くすることは
できなかったらしい
でも一虎はそれでいいって言ってた

しんにぃのこともちゃんと償いたいって

更生したいって言ってた
改心してくれて嬉しい…

一虎は元は本当に優しいから
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
一虎、私ね一虎に出会えてよかったよ
羽宮 一虎
え?
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
あのとき言ったでしょ?
私にとって一虎は救いだった
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
本当に
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
けーすけのこと刺しちゃったし
しんにぃ…真一郎くんのことも
本当は簡単に許せる事じゃないと思う
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
それでもね、私は一虎を許したい
羽宮 一虎
ッ…え…
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
一虎は私の命の恩人なんだよ?‪w
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
だから…死のうなんて考えないで
羽宮 一虎
っ…なんで…
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
死んで償うなんて私は許さないよ?
羽宮 一虎
でも…他にどうしたらいいか…
わかんねぇんだよ…
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
…一虎
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
" 一虎はこれからもずっと私の友達 "
羽宮 一虎
…!!
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
10年後…一虎を迎えに来る
生きてなきゃ許さないからね?‪w
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
私は少しでも
一虎の "生きる意味" になれたら
それでいい
羽宮 一虎
~っ…
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
ね?
羽宮 一虎
うんっ…
一虎は泣いていた


目 がさっきと違ったんだ

きっともう死のうなんて考えてない
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
それと最後に ____________ .

















































.
.
警察署を出て私は公園に向かっていた
少し気持ちが晴れたみたいだった


















…でもそんな思いはすぐに消えた
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
灰谷 蘭
~~~
龍宮寺 堅
~~
公園で2人と誰かが話してるのが見えた
稀咲 鉄太
~~~
…稀咲鉄太だ
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
ハァ…ハァ…
突然息が苦しくなった
冷や汗が止まらなかった
鉄太君に私は逆らった


何されるか分からない

怖かった
"殺される"
そう思った
気づけば私は無我夢中で走っていた
どこかも分からないとこに向かって


逃げるように走り続けた



























.
どこか分からない

裏道みたいなところまで来た

竜くん達には先帰っててってメールしちゃった
私は近くにあったベンチに蹲るように
座り込んだ
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
しんにぃ…たすけてぇ……
ぬいぐるみを抱きしめて


届くはずのない願いを呟いた



ドッ
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
ぇ"…
そのとき、後ろから誰かに

何かで頭を殴られた
誰…顔を見ようとした


でもフードを深く被っていて

黒い手袋…何も見えなかった
だんだん視界がぼやけていく




……私死ぬのかな


けーすけに…みんなに…会いたかった…な…










私はそこで意識を失った _

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