8月2日
午後 1:00
インターホンが鳴った
ガチャ
私の部屋に移動して
私はベッドに座って
隆は私が座っていいよって言った
オフィスチェアに座っている
覚えてたんだ、
くるくると軽く回りながら
私にそう言った
即答された…
目を合わせて優しく言ってくれる
……そういうとこだよ
なんでそんなに優しいの…
また隆に甘えちゃう…
.
隆に昨日あったことを全部話した
隆は頷くだけで静かに聞いてくれた
私はベッドの上で蹲りながら
小さな声でそういった
隆は椅子から立ち上がって
こっちに来たかと思えば
ベッドに両手をついて
顔を近づけてきた
その距離僅か20cmぐらい
酷い隆…((
隆の声、言葉、表情…
全部の優しさに
思わず涙が溢れる
隆は私の頭を肩の方に寄せて
優しく抱きしめるようにぽんぽんと
頭を撫でてくれた
隆の優しさに触れて
またしんにぃのことを思い出した
しんにぃもよくこうやって慰めてくれてたなぁ
私が泣いたらいつも抱きしめて頭ぽんぽんしてくれるの、、
不器用だけど優しかった、
あの温もりが大好きだった
今の隆の温もりも大好き…
あぁ、また離れたくなくなっちゃった _
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。