あなたside .
夜 22:00 頃
あの後、みんなと連絡先交換して
遊んだりして…結局夕方頃に帰った
マイキーから今からそっち行くって
連絡があったしそろそろ来ると思う
私は家を出て、外で待っていた
バンブ────ババンブ──── 🏍💨
"バブ" の排気音だ
しんにぃから単車のことは色々聞かされていた
だから
これがマイキーのなのかな…
なんて考えていたのもつかの間、
バブの排気音は
私の目の前で止まった
後ろに乗ってマイキーの背中にくっつくようにして
お腹に手を回した
マイキーがそう言うと
猛スピードで発進した
.
マイキーの背中はあったかくて…
風当たりがすごく気持ちよくて…心地よくて
しんにぃと初めて2人で乗ったあの日を思い出した
しんにぃの背中が私は大好きだった
あの…大きな背中が…本当に大好きだった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。