第47話

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2021/07/22 14:00
あれから時間がたつのはあっという間で
2ヶ月の月日が流れた
あなたとは会えぬまま
場地は内部抗争を起こし、集会出禁
パーちんがいない今

新参番隊隊長として "稀咲鉄太" が

やってきた

けどほとんどの人は認めてなかった

マイキーは 芭流覇羅 と戦う為には

必要な戦力って言ってたけど…

タケミっちが何故か稀咲を殴って

更に出禁のはずの場地がタケミっちを殴って

壱番隊隊長を辞め芭流覇羅に行くと言い出した

タケミっちはマイキーに場地を連れ戻す代わりに

稀咲をクビにして欲しいと交換条件を出した

マイキーは条件は呑んだが失敗したら

" 殺す " と付け加えた

それを聞いていた三ツ谷

マイキーに即バレ

そのせいか、三ツ谷率いる弐番隊に

タケミっちは入ることになった

だが場地を連れ戻せる保証はない

稀咲の事も場地の事もタケミっちの事も

あなたも……

まさに東卍は波乱状態

ギクシャクした関係が続いたなか

あなたはと言うと………























.
羽宮 一虎
これで一応大丈夫だと思う…
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
…ありがとう、一虎
一虎に怪我の手当をしてもらっていた

あなたの専用の部屋…と言っても小さな所だけど
いつもそこに一虎が来てくれていた
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
でもこんなことしてたら
いつお父様にバレるかわかんない
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
私は大丈夫だから…ね
羽宮 一虎
…うん
一虎とあなたは8月に初めて会った
一虎が芭流覇羅に来た時だ
一虎に手当された時、あなたは聞いた
『何でこんなことしてくれるの?』
一虎はこう応えた
『わからない…けど
あなたを見てると助けたいって気持ちが
込み上げてきたんだ
それにすぐ気負いするところ
俺の友達に似てる…だからかもね』
相変わらず父に暴力を受け

もはや監禁状態になっているあなただが

あなたにとって今

一虎は唯一の光だった

…それがマイキー達にとって敵になることも

この人がしんにぃを殺した人ってことも

分かっていた

けど この場で救いが無かったあなたにとっては

一虎は大切な存在となっていた

しんにぃを殺したのも理由があった
それは既に理解していた
だからと言ってしんにぃを殺していい
理由にはならない
ずっとそう思ってた
今もその気持ちは残ってる

けどこんなにも優しい一虎を否定することなんて
あなたにはできなかった
いや、したくなかった

久しぶりに触れた人の優しさに甘えたかった

あなたと一虎はいつの間にか仲良くなっていた

あなたも一虎もお互いを受け入れていた

あなたにとって一虎は " 大切な仲間 " になっていた
それはきっと気づいてないだけで
一虎も…
羽宮 一虎
ねぇあなた
羽宮 一虎
あなたは前言ってた通り
場地と仲良いんだよね
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
うん
羽宮 一虎
…場地が芭流覇羅に
入るかもしれないって
言ったらどうする?
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
…え?
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
なんでっ、どうゆうこと…?
鉄太君達がまた何かしたの?なんで?
羽宮 一虎
場地は自分からこっち側に来た
本当だ
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
…なんでよ…けーすけ…
羽宮 一虎
…場地に会いたい?
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
え…
羽宮 一虎
場地は多分半間にも認めてもらえる
羽宮 一虎
場地が正式に芭流覇羅に入る前に
ここに連れてくるよ
羽宮 一虎
会って話した方がいいだろ?
そのとき、俺はなしでもいいから
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
…わかった
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
ありがとう、一虎
猫宮 (なまえ)
猫宮 あなた
そろそろお父様のとこ
行かなきゃ…じゃあね!
羽宮 一虎
…うん、気をつけて

あなたはニコッと笑って

部屋を出ていった _

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