あなた『…ごめん』
駿佑『…』
あなた『…ご、ごめんね?』
駿佑『…で?』
完全に拗ねた。
これは長いかも。
駿佑『…誰と何して遅刻したん』
あなた『…えっとぉ…』
駿佑『言えんことなん?』
あなた『…それは!違うくて…あの…』
なんて言ったらいいんだろう。
正直に言ったら余計にやばい気がする。
あなた『…トイレ!』
駿佑『…は?』
あなた『ちょうどお腹壊してさぁ』
駿佑『…大丈夫?』
あなた『…え、あ、大丈夫大丈夫!』
よし、どうにかなった。
駿佑『なわけないよな?』
あなた『…あ』
駿佑『そんな下手な芝居、バレるに決まってるやん』
あなた『…へ、下手ですか…』
まじかー。
完全にバレてますわ。
駿佑『やっぱりやましい事やん』
あなた『…ちが、それは違う!』
駿佑『じゃあ素直に話せや』
もう、言うしかないよな。
あなた『…大橋に止められました…』
駿佑『…は?』
あなた『…行くなって…』
駿佑『…』
道枝駿佑の方を見ると
びっくりして固まっていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。