第116話

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2021/10/08 11:54
あなた『…はぁ』


私は浮かない気持ちのまま、寮へ帰った。

振るのってこんなにも辛いんだ。

いや、藤原丈一郎が一番辛いはず。










あなた『…あれ』


寮は静かだった。

すると藤原丈一郎の部屋に明かりが。










あなた『…藤原?』


控えめにドアを開けると皆と目が合った。







大吾『…あなた、おかえり』

あなた『…ただいま…』

駿佑『せや、今から付き合ってや』

あなた『どうかしたの?』

駿佑『散歩』


そう言って道枝駿佑は私の手を握った。

私は引っ張られ、部屋を出た。









大吾『…恭平』

恭平『…なに』

丈一郎『ええんか?』

恭平『…早いもん勝ちやしな』

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