あなた『…速ぁ』
大吾『お、高橋1位かな?』
高橋恭平はお題を見て
私の元へ来た。
恭平『あなた!ハチマキくれ!』
あなた『え!?』
お題を見ると
“同じチームの人のハチマキ”
私は直ぐに取って渡した。
恭平『さんきゅ!』
あなた『…』
そう言って笑った高橋恭平を見て
胸が高鳴った。
あんなかっこよかったっけ。
大吾『…あれ?道枝?』
あなた『…ん?』
駿佑『あなた…』
すると道枝駿佑も来た。
お題は見えない。
駿佑『…』
あなた『…え!ちょっと!』
大吾『行ってらっしゃいー!』
いや、助けてよ!
急にお姫様抱っこをされた。
そのままゴールまで走った。
こんな細い身体で力意外とあるんだ…
駿佑『ごめん急に』
あなた『…びっくりしたじゃん』
ゴールして降ろしてくれた。
すると高橋恭平が来た。
恭平『お題は?』
駿佑『後で言うわ』
恭平『…』
すると高橋恭平は私を見る。
そしてハチマキを私に雑に渡した。
強く握られていたのかぐしゃぐしゃだった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。