恭平『あなたに用があるんやけどぉ』
大吾『恭平は十分あなた独り占めしたやん』
恭平『…全然やし』
なんか幼稚園児みたい。
私はおもちゃじゃないよ。
大吾『あなたは西畑がええんよなぁ?』
あなた『…あはは』
恭平『こんな変態より俺よなぁ?』
大吾『…恭平の方が変態やん』
恭平『…あ?』
大吾『そこら中の女食っとるくせに!』
恭平『はぁ!?』
2人が声を上げる。
大吾『そのうちあなたのことも食うんやろ!』
恭平『…なわけ』
大吾『ほーら怪しい』
恭平『と、とにかく!あなたに用があるんや!』
大吾『…やだ』
ちょっと気になることがある。
あなた『…あの…私は食べ物じゃないよ…』
大吾『…ん?』
あなた『く、食うってなに?』
恭平『…え』
あなた『…?』
大吾『…え、純粋…』
あなた『…へ?』
恭平『…待って可愛い…』
何故か2人は固まる。
恭平『まじ食べたいわ』
大吾『おい』
あなた『…?』
恭平『…うわぁ』
そう言って高橋恭平は頭をぐしゃっとしてしゃがんだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!