和也side
和也『…あ、ありがとう』
あなた『ほんまのこと言っただけやで』
めっちゃええ奴やん。
こいつ、モテるんやろな。
和也『あなたは?告白されたことないん?』
あなた『…え?まぁ…そこそこ?』
和也『やっぱりそうか〜』
モテんわけがないよな。
あなた『俺、大橋が1番モテると思ってたんやけど』
和也『…へ?』
あなた『俺的に大橋1番やで!』
またや。
なんでこんな胸がうるさいん。
和也『ありがとう』
あなた『全然!もっと自信持ち!』
和也『うん!』
あなた『あ』
するとあなたの携帯が鳴った。
あなた『…あ』
和也『…?』
するとあなたは部屋を出ようとする。
思わず腕を掴む。
和也『…どこ行くん』
あなた『え?道枝に会いに…』
和也『…なんで』
あなた『約束してたから?』
なんかムシャクシャして
あなたを強く抱き締めた。
和也『行くなよ』
なんで俺、意識してんねん。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。