あなた『ただいま』
私は部屋に戻った。
すると西畑大吾は私を見て目を大きくさせる。
大吾『え、可愛い』
あなた『貰ったの』
大吾『誰?…高橋?道枝?』
あなた『高橋』
大吾『…あいつやるなぁ』
そう言ってニヤニヤする。
大吾『似合っとるやん、さすが高橋やな』
あなた『…なんか、女の子扱いされて嬉しかったの』
大吾『お〜詳しく聞かせて?』
そう言って西畑大吾は私を椅子に座らせた。
そして向かい合う。
あなた『…バレッタをね?つけてくれたんだけど…』
大吾『うんうん』
あなた『…キス、しそうになっちゃって…』
大吾『…したん?』
あなた『してない』
大吾『そっかぁ、まだ決まってないんかぁ』
あなた『でも、嫌じゃなかった』
これは本当だ。
何故か受け入れてた。
大吾『…それってさ…』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。