あなた『…なんでや』
大吾『んふふ』
まさかの隣の席が西畑大吾。
ずっと見てくるし。
あなた『…』
大吾『やっぱ可愛ええよな』
あなた『男には興味無い』
大吾『はいはーい』
すると西畑大吾がファイルからプリントを落とした。
あなた『…は?』
大吾『あ』
97点。
テストの点だろう。
あなた『…え、ま、え…』
大吾『ありがと』
私が固まっているとプリントをサッと取った西畑大吾。
あなた『…今のテスト?』
大吾『うん、最近あった実力テスト』
こいつはバケモンだ。
平気な顔をしている。
謙杜『あ、大吾くんみっけ!』
すると隣のクラスから長尾謙杜が出てきた。
プリントを持って近づいてくる。
謙杜『ここの解き方教えて』
大吾『あー、ここはね…』
するとササッと答えた西畑大吾。
やっぱり頭いいんだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。