あなた『んん〜…わぁ!?』
大吾『んふふ、おはよ』
あなた『…やめてや』
朝から西畑大吾のドアップ。
私は寝返りを打って布団を被った。
すると西畑大吾は布団を取る。
大吾『はよ学校行くで!』
あなた『…えらい張り切っとるな』
大吾『実は今日なぁ、女子校と合同やで!』
あなた『……は?』
なにそれ。
てか、女子校って…
大吾『体育祭、女子校と合同やねん』
そう言って西畑大吾はニヤニヤする。
本当、女好き。
大吾『まぁ、あなたに勝てる奴はおらんけどな』
あなた『あーそう』
大吾『も〜ツンデレ♡』
こいつを無視して、私は準備に取り掛かった。
歯磨きをしているとメールが。
あなた『…』
思わず手を止めた。
まぁ、そうだよね。
相手は女子、バレそう。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!