第121話

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2021/10/17 12:17
恭平『つけてあげる』

あなた『…』


すると高橋恭平は私の髪に優しくつけてくれた。

その手は頬に下がった。

そのまま優しく顔を近づける。

私は目をつぶった。






あなた『…』

恭平『…嫌がらんの?』

あなた『…』


目を開けると高橋恭平は私をじっと見ていた。

今、彼を受け入れてた…?

これって…







あなた『…なんか、嫌じゃない』

恭平『…え』

あなた『…キス、して』


そう言って私は彼の手に優しく手を重ねた。

彼の喉がゴクッと鳴る。







恭平『…ええの?』

あなた『…うん』

恭平『…』










恭平『…いや、あかん』

あなた『…え?』

恭平『…ハッキリさせてからにしよ』

あなた『…』

恭平『…まだ、道枝がおるんやろ?』


やっぱり、頭の隅にいるのはいつも道枝駿佑。

でも、何故か高橋恭平も気になる。









頭にいつもいる道枝駿佑。

やっぱり気になる高橋恭平。


この二人の間で私の心は揺れていた。

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