あなた『…まって…あかんって!』
駿佑『黙って』
キスまで数センチ。
3cm
2
1
コンコン
駿佑『…ちっ』
あなた『…っはぁ…』
危なかった。
道枝駿佑は私を雑に退かし、ドアを開けた。
大吾『…あれ、なんか怒っとる?』
駿佑『…別に』
大吾『…ふーん、てかシャンプー無くなったから貸してや』
駿佑『…あぁ、待って』
そう言って道枝駿佑は棚の上にあったシャンプーを渡した。
大吾『ありがと〜』
駿佑『んじゃ』
あなた『…ぁ』
2人にしないで。
ちょっと怖いから。
私は咄嗟に西畑大吾の腕を掴んだ。
大吾『…ん?』
あなた『…あの…』
大吾『…』
駿佑『…』
すると西畑大吾は道枝駿佑をチラッと見る。
次に私を見た。
大吾『ちょうどあなたにも用があったんよな』
駿佑『…そう』
大吾『じゃ、行こか』
あなた『…うん!』
私は西畑大吾について部屋を出た。
大吾『…俺がおらんかったら襲われてたな』
あなた『…』
一番危ないのは
道枝駿佑なのかも。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。