あなた『…』
大吾『…い…おーい!』
あなた『…あ、何?』
朝からずっと藤原丈一郎が気になる。
大吾『…丈くんとなんかあった?』
あなた『別に』
大吾『…食い気味やん』
あなた『…ただ、気になっただけ』
そう言ってじーっと藤原丈一郎を見る。
ずっと大橋和也と話してるだけだ。
あなた『…んん』
大吾『…そんなに気になるんやったら、話しかけたら?』
あなた『…嫌だ』
大吾『…はぁ?』
なんか、気まずいもん。
すると目が合った。
そのままこっちに来る。
あなた『…な、なに?』
丈一郎『俺に用が?』
あなた『へ?』
丈一郎『さっきからバレとんねん』
やっぱり見てたのバレてたか。
丈一郎『…はぁ…ちょっと来い』
あなた『…へ!?』
そう言って手を引っ張られた。
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新作、出しておきます
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。