恭平side
恭平『…はぁ』
流星『あ、恭平どしたん?』
恭平『…別に』
流星『話して』
道枝があなたをお姫様抱っこしてたのを見た瞬間、
イライラして堪らなかった。
恭平『…てことだけ』
流星『嫉妬したんやね(笑)』
恭平『…嫉妬?』
流星『うん、それだけあなたが好きってこと』
恭平『…道枝のお題、ちょっと見えた』
流星『なんやったん?』
恭平『宝物』
流星『…あー』
恭平『…』
ほんま、道枝はついてるよな。
あんなお題、あなたに見せたら好きになるに決まってるやん。
流星『…あ、頑張って』
恭平『…え?あ、ちょっと…』
すると急に大西は走っていった。
あなた『はぁはぁ…高橋いた…』
恭平『…』
あなた『心配やってん…』
こいつは
俺が突き放しても着いてくる。
だからもっと好きになるんや。
ほんま、思わせぶりもええところやで
あなた『…!?』
恭平『…』
俺はあなたを抱きしめた。
絶対、離したくないから。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。