2人の笑い声に包まれた病室。笑い疲れた2人は、すーーぅ、はぁーーー………一息ついた。ころんは、重たい左手をさとみの頬に当てて言った。
重たい空気が流れる時、さとみはころんを見つめながら変顔をした。そして……
と言ってきた。いつものころんらしくさとみは笑った。
ころんは、いつも通りにふざけてまたもや賑やかな病室に戻ってしまった。
・・・ドッドッドッドッン!!!ドンドン!ドッン!!!思いっきり、賑やかだった部屋は、静まり返ってしまった。ドアが勢いよく開いたみたいだ。さとみは恐る恐るドアの方を見た。そこには、ジェルが息を切らしながらドアの前に立っていた。
さとみは、ジェルの方に向かって歩いた。そして、ジェルの後ろにぞろぞろとみんなが集まってきた。
っと、みんなが話しながらガヤガヤしている中、さとみはみんなを見つめながら……いつものみんなで安心したせいかころんのままで笑ってしまった。
ジェルは今の言葉に首を傾げながら不思議に思った。
さとみは、冷や汗をかきながら焦った。ジェルは、首を頷くように動かしてころんの方へ向かった。何とか誤魔化せたようだ……。
ななもり・ジェル・莉犬・るぅとはころんとさとみの方を向いて「ごめんなさい。」と謝った。
さとみ・ころん「ごめんなさい。」
みんな、何故か泣きながら謝り続けた。ころんとさとみは心の中ですとぷりってやっぱり、最高のグループだよな。っと密かに思っていたことをみんなは知らなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!