その後泣き止んだ2人は、一息付きベッドに戻った。
そう言って、ななもりは2人を見つめながら笑った。それが2人の心を温めてくれた。
急にパッン!っと音がして、何かと思えば、ジェルが両手を合わせて
と言い出した。
そう言いながら、2人はみんながいなくなるまで見届けた。
その後、2・3日は何事もなく、みんなにバレずに過ぎていった。
そして、重大告知がある日曜日、当日。
さとみところんは、じっとスマホを見つめていた。
Twitterで重大告知と載せてから、リスナーさんのコメントはとても荒れていた。
楽しみにしている人もいれば、不安に思っている人もいた。2人は、心が痛むばかりだった。
楽しみにしてる人には、その笑顔が一気になくなると思う怖くて……不安に思っている人も……もっと、嫌な思いにさせてしまうのではないか……そんな気持ちでいっぱい、いっぱいだった。
さとみはそう言って、ころんの目の前に立った。
それを聞くとさとみはころんの胸元を掴んで言った。
ころんは、その姿を見て心が拒絶した。
それを聞いたさとみは、ころんの頬を右手で……パッチン!っと叩いた。
そう言って、さとみは部屋から飛び出してしまった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。