紫耀 side
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あなたが出て行ってから軽く2時間がたった。
俺の頭に唯一浮かんでいたのは,
あおい とか言う最高にうぜえ女と,
─あなたとの思い出だった。
あなたを追いかけなきゃ。
でも今の俺には追いかける事ができねぇ…っ…。
そんな資格すらねぇんだよ…っ。。
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あれは─.
俺がべろべろに酒に酔った次の日の事だった。
あなたが家を出る時。いや、
正確に言うともっと前から俺は起きてた。
前の日の自分がみっともなくて仕方なくてっ…。
そのまま無言で過ごした。
頭もガンガンしてて。
今日は仕事も休みだからゆっくり寝ようと思った。
瞼を閉じようとした瞬間─.
ぴーん ぽーん .
インターホンが鳴った。
フラフラしながら扉を開ける。
目の前にはツインテールの知らねぇ女。
ドアを閉めようとしたけど,
女はピンヒールを挟めて中に入ってくる。
。
女が持ってたのは2枚の写真。
俺とあなたが手を繋いで歩いてる写真と,
もう1枚は…
廉があなたに床ドンしてる写真だった。
その女はニコッと笑って言う。
。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。