松川一静
電車
思いつき作品
ーーーーーーーーーーー
次松川くん降りる駅だ...、全然起きないな...
『松川くん、起きて、』
電車の中なので少し小さめボリュームの声で言いながら揺さぶってみる
青葉駅〜青葉駅〜
Σ(ㅇωㅇ )着いちゃった...松川くん起きないよ...乗り過ごしちゃう...
『起きてよー...』
プシュー
Σ(ㅇωㅇ )乗り過ごしさせちゃった!
『どうしよ...』
松川「ん...」
『あ、起きた?』
松川「うん、おはよ」
『起きたとこ申し訳ないんだけど...駅過ぎちゃったよ?』
松川「え、あー」
『どーすんの...?』
松川「いいよ。どーせだし。送ってく」
『ありがと...でも「でもじゃなーい。いーから。」う、うん』
松川side
本当は結構前から起きてたんだけどもね。
さっき近くのヤツら2人があなたの話してたからな。あの子可愛いって。彼氏の方が先に降りるっぽいしその後ナンパでもしてみよーぜとか。聞こえてるっつーの。誰が先に降りるか。元々送ってくつもりだっての。
まぁ寝たふりしたのはあなたが、絶対遠慮するからな。
てか起こしてくれるあなた可愛いかった...
『少しでも長く一緒に居られるの...正直嬉しい...』
松川「え?」
『わわっ、声に出てた?!』
松川「おもっきし」
『ひゃーごめんなさい...』
松川「別にいいよ
俺も同じ気持ちだし。」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!