第17話

及川の場合
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2019/03/30 09:01
『私は...及川と行く。ごめん、岩』
及川「よし、あなた行こうっ」
『う、うん』
広報委員)おーっと!白組及川さん七瀬あなたさんを連れてゴール!お題は?!好きな人ー!!
『及川、私なんかでいーの?』
及川「脳筋で信じるのは己の力って感じで、俺にはツンツンしてるけど、たまに見せる女の子らしさが俺はたまらなく好きで。だから俺の彼女になってよ。」
『~!はいっ』
広報委員)さあ、及川さんファンの目が怖いですねぇ...かと思いきや!七瀬さん人気ですもんねぇ、逆にみんな祝福してます!おめでとうございます!リア充くたばれください!



『私応援団長だからもう行くね~』
及川「待っておれも団長だし!」
『あっ、そっかー。学ラン~学ラン~』
女子「vivaサラシ!!!」
「かっこいー...」
及川「ちょっと待って聞いてないよ?!」
『どー?似合う?』
広報委員)さあ、青葉城西体育祭名物、応援合戦です!紅組団長七瀬あなたさん!白組団長及川徹くん!青組団長岩泉一くん!
なんと今年の団長は学ランです!
「やべぇ。ビバさらし...。やべぇ...」
及川「あーもう!」
ギュムッ
及川「応援の前にこいつ、俺のだからー!変な目で見てたらただじゃおかないからー!」
『お、おお及川?!』
そしてまぁ応援合戦は終わって。結果は紅組の優勝でしたとさ!
で、及川なんなの?あいつ写真会かってくらい群がられててなんかムカつく。
「あの、あなたちゃん、写真撮ってもらっていいですか?」
『え?あー、カメラマンですか!大丈夫ですよー、』
「や、そのあなたちゃんと...」
『あ、そっち!いいよいいよ!撮ろ撮ろ!』
パシャ...
私の方に及川と写真撮った子達が流れてきた...え。
「サラシってよー?どっか引っこ抜いたりしたら取れんの?」

この男子はアホなのか...
『は?ふざけんなよ?』
「スミマセン」
なんか押されてるこの状況...。

岩と及川がいる...ちょっと気まづくねこれ...
「笑ってくださ~い!」
パシャ...パシャ
写真会かってくらい...さっき言ったか。もうこれ写真会でしょ...。




いつもの帰り道に、岩はいなくて、私達は手を繋いでいて。いつもの帰り道のはずなのに何故か短く感じて特別な感じがする。

正直言って、私はずっと及川が好きだった。

いつから?そんなのわかんないくらい。

でも向こうは気づかないし。むしろ離れてくし。

高校入って岩からちゃんとしたアプローチが始まってからかな。

及川も好きだと言い始めたのも。

だからこそ気になることがある。

本当に私が好きなの?って。

岩と同じがいいみたいな感じなんじゃ。

岩が好きなら俺も好きみたいな。

そんな感情で好きって言われてないのかなって

及川「あなた?」
『...』
及川「何考えてんの?」
『...』
及川「あなた!何考えてんって聞いてるんだけど...」
『え?!あ、えっと...』
及川「なんでも話してくれていいよ?」
『及川さ、私の事好き?』
及川「好きだよ」
『それはほんとの気持ち?』
及川「あぁ、もちろん。何年お前を想ってると思ってるの?」
『2、3年...?』
及川「んなわけww ずっとに決まってる。」
『そ、そーなんだ...ありがと。徹。私も好き』
及川「?!?!」
ギュッ
『わっ!徹?』
及川「名前呼びずるいよあなた」
『えぇ?』
及川チュ
『んっ...とーる』
及川「俺と付き合うならもっと免疫つけてね」ニヤッ

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