第4話

勘違い(赤葦)
2,298
2019/01/16 12:56
赤葦京治

同級生

同じクラス

中学から同じ

付き合って2年

面倒見のいい赤葦と、ほっとけない夢主ちゃん

親子系カップル

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赤葦side
赤葦「はぁ...こんな所で寝てたら、風邪引くよ。」
『んー...』
赤葦「待っててくれるのはありがたいけど、こうやって無防備に寝られてもなぁ...」
『けぃじ...?』
赤葦「おはよ。」
『おはよ』
ニヘと笑ってみせる君。この笑顔が俺は好き。
赤葦「こんな所で寝てると、風邪ひくよ。」
『う...ん...ごめんなさい』
赤葦「風邪引いたら看病行くの俺なんだから。」
『迷惑...?』
赤葦「違うよ。心配するから困る。」
『そっかぁ』
赤葦「ほら」
『ココアっ!』
赤葦「温かいうちに飲みなよ。冷えてるでしょ」
『うん』
缶のココアを開けて彼女に渡す
『ありがとー。』
ある日の休み時間
友A「あなたの彼氏ってさ、面倒見いいよね。」
『えっ。』
友B「この前、友Aと帰る時に2人が1緒にいるとこ見たんだけど、缶開けてくれたりとか、マフラー巻き直してくれたり、前髪ちょっと崩れてたから直してくれたりと、お母さんみたいで、あなたと赤葦くん親子みたいだったもん笑」
『彼女に見えない...?』
友A「んー。妹って感じするよ?」
『だから最近京治告られること多いのかな』
友B「確かにイケメンだもんね。」
『やだよ...』
友A「まぁ、彼女はあなたなんだから自信持ちなよ。」
『うん...』
その日の放課後
赤葦「ごめんあなた、今日先帰ってて。」
『えっ...あ、うん』
心做しかあなたが暗く見えた。
次の日
赤葦「あなた、おはよう」
『あ...京治...えっと...うん、おはよ...』
気まずそうな顔して、そう言い残して彼女はパタパタと走っていってしまった。


昼休み
赤葦「あなた」
『友A~ご飯食べよう』
友A「いいけど...」
友B「ちょっと、私も!」
『わかってるよ笑』
何かがおかしい


赤葦side end
あなたside
友A「で、何があったわけ?お母さんと」
『えっ、お母さんとは何も無いけど...』
友B「違う、赤葦くんのことでしょ笑」
『えっ、あぁ...』
友A「話してみ。」
『昨日さ、京治に先帰ってて。って言われたの。暇だから寄り道しながら帰ってたらさ、京治がすんごく美人さんと歩いてたのね』
友B「美人さん?」
『うん、すらっと背が高くて、スタイル抜群。しかも顔もすごい綺麗な人だった。まさに、美男美女みたいな...』
友A「そりゃ美人さんだわ」
『でしょ?京治が浮気するようなやつとは思えないけど、他校の制服着てたから、女の人が誰かもわからないし...なんか...すごい楽しそうだった...』
友B「それで、あなたは気まずくなってる訳ね。」
『うん...』
友A「だってよ、赤葦くん」
『え?』
赤葦「ちょっとあなた借りるね」
オワッタ
あなたside end
赤葦side
人気の少ない場所
赤葦「あなた。」
『は、はい』
赤葦「言いたいことあるなら、あなたの口から聞くから全部言って。」
『っ...』
赤葦「ゆっくりでいい」
『授業始まっちゃうから...』
赤葦「いいよ、サボろ。次自習だから。」
『やっ、でも...』
ドンッ あなたに壁ドンをして少しキツめの口調で言う


赤葦「いいから早く言えよ。」
『っ...ごめん...なさい...』
泣かせるつもりはなかったんだけどな
『大人っぽくないし...むしろ、子供っぽくてうるさいし、美人じゃないし、スタイルいい訳でもないし...ごめん...ごめんね...』
ボロボロと涙を流しながら言う言葉。
赤葦「なんで?」
『昨日...京治、女の人と一緒にいたでしょ...京治お姉さんは居ないじゃん...だから、その...えっと...』
赤葦「...」
もしかして、昨日ってあれか。
赤葦「あれ、いとこ」
『へ...?』
赤葦「だから、いとこ。」
『京治、いとこは遠いところに住んでるって言ってたじゃん...』
赤葦「こっち、引越してきたんだよ。」
『いとこなのに...手繋いだりするの?いとこなのに...?』
赤葦「手なんて繋いでないけど」
『ごめん、盗撮するつもりはなかったけど...』
写真を見せてくるあなた。

これさ、アイツがふざけて手握ってきたやつじゃん。
赤葦「こいつと手繋ぐなら木兎さんと密室に二人きりの方がまし。」
『...そっか...京治に嫌われたんじゃないんだ...よかった...』
また、泣き出すあなた
赤葦「はやとちり。」
『ゔ...』
赤葦「俺はあなたしか興味無いから。」
チュッ。と彼女の唇を奪う
みるみる赤くなる顔
『け、京治ってその、えっと、た、たまに、Sっ気出るよね...』
赤葦「そう?」
『うん...それに、さっきのは、ちょっと怖かった...』
赤葦「あぁ...ごめん。」
『んーん。いーの。』

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