え、だって...
ねぇ?どっからどー見ても危ないよねぇ。
まぁさ、上はまだ良いとして。まだね?
下はアウトだろ...
「あの...ですね?そのなんというか...」
ミリム『リムル。こいつは何を言っているのだ。』
リムル『いやー。多分服の事を言ってんだよ。うん。』
ミリム『わ、私の服が変なのか!?』
今にも泣きそうな顔でリムルへ近づく。
おい、リムル。見るんじゃねーぞ?
少しでも目線を下へ向けてみろ。私が黙っていないぞ...!
リムル『い、いやぁ!違う違う!きっと凄く似合ってるって思ってるんだよ!あいつは!』
ミリム『おぉ!そーなのか!!』
ん?違うよ?いや違くないけど違うよ?
私は露出しすぎって言ってんだぞ?
ミリム『ならば早く言えばいいものを!!』
にっこりになってまたはしゃぎだす。
喜怒哀楽が豊かなのだなこの子は。
「うん。ちょー似合ってるよ。似合いすぎておばさん敵わないよ。」
もう何を言っても地雷を踏むだけだ。ここは静かに空気を読もう。
だって私はパーフェクトキャリアウーマンだもの!
(perfect career woman▷完璧で仕事の出来る女)
リムル『ダーティーノイジーウーマンの間違いだろ。』
(dirty noisy woman▷汚くて五月蝿い女)
いや酷いっ!それは酷すぎる!!
ノイジー(五月蝿い)はまだいいよ?自覚あるんで。でもダーティー(汚い)って何!?
汚いはないだろ汚いは!!
「ツインガールゥゥゥゥ!今の聞いたよね?この人私に汚いって言いましたよ!」
ミリム『むむ、リムル。女の子に汚いはダメなのだ。』
よーしいいぞ!もっといえ!
ツインガールを味方にすればっ!
ミリム『不潔というのだぞ!フレイが言っていたのだ!優しくするのだぞリムル!』
ちょーーーっとまてぇぇぇ!
いや全然優しくなってませんけど!?余計に突き刺さっちゃったんだけど!?
不潔はダメだろ。本気に聞こえんだろうが!!
ならせめて『きたなーい』とか軽ノリで言える方にしてくれない!?
『不潔...』って言われたら本当に傷付くよ...めっちゃガチやん。
マイハートがギザギザよ...
リムル『悪かったセイラ...なんて愚かだったんだ俺は。言葉を間違えてたっ!』
いーや、のらないで??
間違えてないよ??なんも間違えてないから!
待って、本当に『不潔で五月蝿い女』は嫌だよ!クソみたいな奴じゃん!
ミリム『うむ!分かったならよいのだ!』
いやいや、何もわかってないよね??私の気持ちなんか微塵も分かってませんよね???
ちょーっとー?おい、アイツ見ろよ!めっちゃゲス顔なんだけど!リムル!!
わざとやってるよアイツ!!笑ってるよ!楽しんでるよ!!
お願いだから誰か助けてぇぇぇぇ⤴︎︎︎⤴︎︎
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!