第30話

服の事情
3,955
2020/05/18 03:59



え、だって...



ねぇ?どっからどー見ても危ないよねぇ。




まぁさ、上はまだ良いとして。まだね?





下はアウトだろ...





「あの...ですね?そのなんというか...」




ミリム『リムル。こいつは何を言っているのだ。』




リムル『いやー。多分服の事を言ってんだよ。うん。』




ミリム『わ、私の服が変なのか!?』



今にも泣きそうな顔でリムルへ近づく。




おい、リムル。見るんじゃねーぞ?




少しでも目線を下へ向けてみろ。私が黙っていないぞ...!



リムル『い、いやぁ!違う違う!きっと凄く似合ってるって思ってるんだよ!あいつは!』



ミリム『おぉ!そーなのか!!』



ん?違うよ?いや違くないけど違うよ?



私は露出しすぎって言ってんだぞ?




ミリム『ならば早く言えばいいものを!!』
 


にっこりになってまたはしゃぎだす。



喜怒哀楽が豊かなのだなこの子は。



「うん。ちょー似合ってるよ。似合いすぎておばさん敵わないよ。」




もう何を言っても地雷を踏むだけだ。ここは静かに空気を読もう。




だって私はパーフェクトキャリアウーマンだもの!

(perfect career woman▷完璧で仕事の出来る女)




リムル『ダーティーノイジーウーマンの間違いだろ。』

(dirty noisy woman▷汚くて五月蝿い女)







いや酷いっ!それは酷すぎる!!





ノイジー(五月蝿い)はまだいいよ?自覚あるんで。でもダーティー(汚い)って何!?





汚いはないだろ汚いは!!





「ツインガールゥゥゥゥ!今の聞いたよね?この人私に汚いって言いましたよ!」



ミリム『むむ、リムル。女の子に汚いはダメなのだ。』




よーしいいぞ!もっといえ!
 



ツインガールを味方にすればっ!





ミリム『不潔というのだぞ!フレイが言っていたのだ!優しくするのだぞリムル!』



ちょーーーっとまてぇぇぇ!



いや全然優しくなってませんけど!?余計に突き刺さっちゃったんだけど!?




不潔はダメだろ。本気マジに聞こえんだろうが!!



ならせめて『きたなーい』とか軽ノリで言える方にしてくれない!?





『不潔...』って言われたら本当に傷付くよ...めっちゃガチやん。



マイハートがギザギザよ...





リムル『悪かったセイラ...なんて愚かだったんだ俺は。言葉を間違えてたっ!』





いーや、のらないで??







間違えてないよ??なんも間違えてないから!





待って、本当に『不潔で五月蝿い女』は嫌だよ!クソみたいな奴じゃん!




ミリム『うむ!分かったならよいのだ!』




いやいや、何もわかってないよね??私の気持ちなんか微塵も分かってませんよね???





ちょーっとー?おい、アイツ見ろよ!めっちゃゲス顔なんだけど!リムル!!




わざとやってるよアイツ!!笑ってるよ!楽しんでるよ!!






お願いだから誰か助けてぇぇぇぇ⤴︎︎︎⤴︎︎

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