今食堂に彼女を案内している。
...が、どうもおかしい点がある。
俺が『お前は死んでいる』と言った時の事を思い出して欲しい。
「でも凄いですね。心臓に変わるものがあるなんて。」
と彼女は答えた。
彼女は今意識を取り戻したばかりなのに、死んだことも。心臓の変わりを入れていることも知っている。
普通に考えたらおかしい。
もっと言えば、『お前は死んでいる』と言われたら「はい、そうですか。」となる時点でおかしい。少し所ではなく荒れるかと思い、注意を払っていたのに。
自分の死をも理解し自分の体も理解している。
何者だ。
まぁ、俺が作った心臓で体だ。
いざ大暴れしようものなら心臓を止めればいい。
[[ もうアイツは俺の手の内だ。 ]]
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。