第29話

大きな訪問者
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2020/05/17 03:11


『腐女子』が世間に広まったと同時に、『一礼三拍手一礼』がデマだと広がった。






おかげで使用人に話しかけても困った笑顔で流されるし、というか元から近づかれないし...








「ちょっ、リムルさん!リムルさんのせいで私めっちゃ避けられるんだけど...!?」







リムル『ははは。「お前から出る言葉は全て信じるな」とも広めておいたぞ。』






「全てじゃねぇし!半分だし!!」






リムル『いや、半分認めんのかよ。』






初めの頃と逆戻りだぁぁ。







ガバーーーーーン!!







急に扉が壊れそうなほど荒々に開けて入ってきたのは、ツインテール少女だった。








ミリム『たのもー!遊びに来たのだ!』







「か、かわえぇ」







ヨダレが垂れていることに気づかず呆然と立つ。








リムル『おい、垂れてる垂れてる。汚ぇ。』








いっけね、思考がやられちまった。







敵の技か...?








こりゃ強敵だぜ、ぐへへ。












ミリム『む?見ぬ顔だな。お前...』



ツイン少女が私に近づき周りをうろちょろ見回す。



ミリム『っあ!思い出したのだ!人間の国を破滅した奴だな!』




わっはっは。と声を上げて笑う姿も可愛い...




てか何この子、露出しすぎじゃない?




あらやだ大変。変なおじさんが寄ってきちまうよ。



今度は私がミリムの周りをうろちょろし服を(ついでに匂いも)観察。






ミリム『むむ?なんなのだ。』




やばい、めっちゃ刺激臭...







ミリム『?』



なんだろう.....焦げ臭い?臭くはないけどとにかくヤバそう。



「あの...つかぬ事をお聞きしますが、ここに来る前何してました?」



こんな華麗な少女に敬意を払っているのは、この世界では見た目で判断してはいけないと知っているからだ。



いい例えがリムルさん。めっちゃ可愛い少女だか、強いし、おっさん臭いし。



そしてこのツインガール。オーラが只者じゃない。



ミリム『あぁ、さっき少しガイヤと遊んでいたのだ!』
⚠️ガイヤはミリムのペットドラゴン。分からない方はインターネットへGO



リムル『虐めてただけじゃ.....』








リムルさんが横でボソボソ言っているが、聞こえているはずのツインガールはあたかも聞こえてないように無視をした。





道理で焦げ臭いなと思ったわけだ。





リムルさんが転生者であり、元男だったという話は個人で聞いた。







だからおっさんの前でそんな格好はダメだ!ツインガール!







リムルさんに見んなよオーラを出していたら意味わからんとはてなを浮かべる。






リムル『なんだよ。』









「いやなーーんも。エロ親父だなーと。」







リムル『はぁ?』



ミリム『むむ。親友マブタチをエロ親父呼ばわりされては困るのだ!』


なんて可哀想な子っ。ずっと操られてたのね!!


「ツイn.......あの、服装それ危ないんじゃ...」



ミリム『何が危ないんだ?私に危ない事などないぞ。』








いやぁ...ね?

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