第104話

チェス。(ツキウタ)
162
2019/12/03 04:44

黒の王座

ゆったりと1人がけの椅子に腰掛ける
それを見上げるは俺を信じ、付いてきてくれる者たち....

始)俺はあいつらの為にも負けるわけにはいかない。

この剣が例え折れても
この意思が踏みにじられようとも
最後まで俺はこの戦場に立ち続けるだろう

仲間を信じ、信念を貫いて
相手の王の首に剣を突きつけるその日まで

黒と白の盤面の上で踊るのだ
「CHECKMATE」の声が上がるまで...


白の王座

冷たい椅子に腰掛けながら
見下ろすのは僕の為に存在する彼ら

隼)さぁ、僕のために踊るといいよ。

ワルツを踊り、その手を血に染めて
錆色に染まった剣が折れるまで

静かに待つとしよう
僕が断罪されるならそれでも構わない
黒の王様が目の前に現れるその時を
待ち続ける

何故なら...

「CHECKMATE」そのコールが上がるまで
この狂演は続くのだ。



続くのか、続かないのか...
暇つぶしに
なんとなくチェスを題材に書いてみました。
誰か挿絵描いてくれないかな...なんて。
絵心欲しい。


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