それは満月の夜に現れる不思議な喫茶店。
「月野亭」ここでは疲れた心を癒してくれる
おもてなしが受けられるらしい。


カラン。

壱星）いらっしゃいませ、ようこそ月野亭へ。

壱流）いらっしゃいませ！お席にご案内します！

案内されたのはカウンター席。

壱星）おしぼりをどうぞ。
（差し出しながら）

壱流）こちら、メニューになっております！
本日のオススメはフルーツたっぷりのクレープです！（にこっと笑って）

）じゃあ、それと紅茶を下さい。

壱星）かしこまりました、少々お待ちください。（ペコリとお辞儀して）

壱流）お待ち下さいませ！

2人が奥へと消えてしばらくすると。

夜）お待たせしました、紅茶のご用意をさせていただきますね。（柔らかく微笑み）

隼）夜、この茶葉で良かったかな？
（紅茶の缶を見せながら）

郁）ポットもカップも温めておきました！
（ポットとカップを運んできて）

カウンター越しに紅茶を淹れてくれる、

夜）オリジナルブレンドの紅茶です。ごゆっくりお楽しみ下さい。

）ありがとうございます。

紅茶を一口飲む、甘い香りが鼻から抜けてスッと心が軽くなっていく感覚を覚える。

）美味しい。

隼）リラックス効果がある茶葉を使ってるからね、疲れた心に効果抜群だよ。

郁）暖かい飲み物を飲むだけでも効果がありますからね。

）へぇ、そうなんですね。

その頃厨房では、

剣）なぁ、一口ちょうだーい。

涼）いや、お客様のだから駄目に決まってるでしょ。（クレープを盛り付けながら）

剣）オレンジ一個でもいいから！

涼）はぁ、カットに失敗したやつならいいよwはい、あーん。（オレンジを差し出して）

剣）やった！あーん...うん、美味い！

壱流）あっ、ズリィ！！
壱星）つまみ食いだ。

涼）2人も残ったフルーツ、食べてもいいよw

壱流）やった！！
壱星）ありがとうございます。

涼）ほら、運ぶよケン。
剣）了解！

カウンターへ

涼）お待たせしました、クレープでございます。

折りたたまれたクレープ生地にフルーツがたっぷりと盛られていてシロップがかかっている。

）いただきます。

剣）召し上がれ。

）美味しいです！

涼）良かった、当店自慢のシェフのレシピですから。（自分の事のように嬉しそう）

歩）紅茶のおかわりはいかがですか？
（ポットを持ってきて）

）お願いします。

歩）おつぎしますね。
（紅茶を注いでくれる）

その時、

ルカ）ウガー！決まらなーい！！
（バサァ！と紙を高く投げながら）

岳）落ち着けってw 叫んでもアイディアは出てこないぞ、ルー。

奥のテーブルで従業員だろうか、なにやら紙とにらめっこしていて、、

ルカ）せっかくクリスマスケーキのデザインを任されたんだから良いのにしたいじゃん！

）クリスマスケーキのデザインですか。

歩）時期ですから、ご予約も承っております。

岳）メインのフルーツは？

ルカ）もちろんイチゴ！

岳）クリームは？

ルカ）生クリーム！！

岳）飾りは？

ルカ）ツリーとリースとチョコのプレート！！

岳）はい、決まり。（紙に書いて）

ルカ）はっ！誘導尋問はズルイよ、岳くん！！

岳）はっはっは。

隼）こらこら、お客様の前だよ。
（ソファ席でくつろぎながら）

夜）隼さん？怒りますよ。（黒い微笑み）

隼）おっとw 

）ふふ。

隼）そう、その笑顔だよ。

）えっ？

隼）リラックスした自然な笑顔だね。どうしてもこの世の中は人の目を気にしてしまうけど、無理して笑うのに慣れてしまわないでね。

郁）俺たちのおもてなしで、

夜）貴女の心からの笑顔を見せて下さい。

壱流）泣きたい時は全力で！
壱星）それが笑う時の力になるから。

涼）落ち込んだ時には甘いスウィーツ。
剣）暖かい紅茶でほっと一息！

ルカ）クリスマスも賑やかに！
岳）みんなで楽しくいきましょう！
歩）たとえ1人でも、俺たちが待ってる。

隼）今後ともよろしく、またのご来店をお待ちしております。

全員）また、夢で会いましょう！


終わり。