第40話

ヴァンパイアシリーズ 、涼太、衛
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2019/08/21 11:13
ヴァンパイアシリーズ

ブラッディムーンナイト〜月光のワルツ〜

第一夜

貴女に一通の招待状が送られてきた。

「紅い月が登る夜、
秘密の夜会にご招待いたします」

差出人は不明なれど好奇心に逆らえず、
パーティーに来た貴女

たくさんの招待客が楽しそうに、見つけた相手とダンスをしている

キョロキョロとしていた貴女は声を掛けられた

涼)こんばんは、お一人ですか?

物腰が柔らかい青年、どこか艶があるその瞳に胸が高鳴る

)初めて招待されたので、どうしたらいいのか分からなくて。

涼)そんなに畏まらなくても大丈夫、楽しければそれでいいんですから。

不意に手を取られ、ホールの中央まで連れて行かれる

涼)踊りましょう、俺がリードしますよ。

曲が始まり、ワルツを踊る

涼)1.2.3...1.2.3.ふふ、上手だね。

)ありがとうございます///

しばらくダンスを楽しみ、休憩の為バルコニーへとやってきた

涼)風が気持ちいいね。

吹き抜ける風がダンスで暑くなった体を冷やしていく、寒そうにする貴女に気づいた彼が...

涼)こっちに...。

誘われるまま、彼の腕の中へ...

涼)こうしてれば寒く無いでしょ?

後ろから抱きしめられる形になり、少し恥ずかしがる貴女

バルコニーの手すりを持ち、少し俯く無防備に首筋を見せながら.....

涼)....もっと温めてあげようか?

)えっ?

振り向く暇もなく、首筋に噛みつかれる

)なっ///....ッゥ....ァ!

叫びそうになるのを堪える貴女を見て、微笑みながら言う

涼)声を出しても誰も気にしないよ?
だってこの夜会はヴァンパイアの為の夜会だからね。

更に強く噛みつかれる、時に舐められて、
何もかもどうでもよくなって.....

涼)俺、君の事が気に入っちゃった、
もっと君の全てを俺に見せてよ.....ンッ

)ァ...ッ.....

甘い痺れと彼の声が頭に響き、貴女の思考を絡み取っていく。

涼)もう、逃がさない...



終わり。

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リクエストシチュエーション
ヴァンパイアシリーズ

ブラッディムーンナイト〜月光のワルツ〜

第ニ夜

貴女に一通の招待状が送られてきた。

「紅い月が登る夜、
秘密の夜会にご招待いたします」

差出人は不明なれど好奇心に逆らえず、
パーティーに来た貴女

踊る気にはなれず、壁際のソファ席でワインを飲んでいた。

衛)隣、いいですか?

)えっ!

不意に声をかけられ、驚いてしまう

衛)ごめん、驚かせて!
ダンスに疲れちゃって、他の席は..ほら、

言われて他のソファ席を見ると男女が楽しそうに座っている、空いてるのはここだけで

)どうぞ、座って下さい。

衛)ありがとうこざいます///

気がつくと、ワインがなくなっていて

衛)良かったら、俺の飲みますか?まだ口をつけてないので。

差し出されたワインを受け取る

)ありがとうこざいます、ここのワインすごく美味しいですね。

衛)ここの主催者は料理とワインにこだわりがありますから。

飲みすぎたのか、ふわふわした感覚に気分が良くなる

衛)大丈夫?

貴女は彼の肩に頭を預ける、ドレスが少し乱れて.....

衛)ここのワイン、飲みやすいけどアルコールが強いんだ。

優しく髪を撫でられる、その手は首へと降りて

衛)夢だと....そう思っていいからね。

首元で彼の声が聞こえたと思った瞬間、
優しくゆっくりと噛みつかれる.......

)な....に....?

痛みは感じない、ゾクっとした感覚に身震いする

衛)はぁ...君の血はワインよりも美味しい..。

何度も吸われ、求められる..口元に貴女の血を滲ませて......

衛)誰に見られてもいいよね....

口についた血を指でぬぐいながら、
うっとりとした顔でこちらを見下ろす、

衛)もっと...君を味わいたい。

更に深く、それでも優しく甘い刺激に落ちていく.......

会場にワルツのメロディーが流れていた。


終わり

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