第247話

「2P」VSその6
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2020/10/23 16:09
「2P」VS その6

右の道を進んだ年中組

岩場が目立つ道を進んでいく

陽)見晴らしは良くないな。
夜)岩場から何か飛び出してくるかも。

新)まぁ、何が出てきても怖くないけどね。
葵)俺の後ろで言われても...w

拍子抜けするくらい何も起こらないまま
岩壁に囲まれた広い場所に出る

陽)どうやら、待っててくれたみたいだぞ。
夜)そうだね。
新)あ、俺がいる。
葵)「2P」...俺たちのアバターだ。

サツキ)目標補足、戦闘準備!
ウヅキ)アイアイサー。
ハヅキ)キタキタ、遊ぼうぜw
ナガツキ)油断大敵だよ、ハヅキ。

陽)好戦的じゃん、嫌いじゃないぜ?
ハヅキ)流石、俺。気が合うなw

陽が剣を構えたのと同時にハヅキも剣を構える

ハヅキ)ナガツキ。
ナガツキ)分かってるよ..

ナガツキが魔術を使う、岩場の道を塞ぐように
魔力の壁が展開する

葵)閉じ込められた!?
サツキ)天然のコロシアムって感じかな。
逃げられないようにしないとね、まぁ逃がさないけど?

ウヅキ)怖いなら隠れてれば?
新)ふん、己を超えられぬ者に先は無いからね。
逃げませんよ、勝つまでは。

互いに睨み合い各々の武器を構える
ピンと張り詰めた空気に誰も動かない

最初にそれを破ったのは陽だった

陽)面倒くさい駆け引きはこのくらいでいいよな。
夜)陽!

夜がハヅキに向かって走り出した陽を止めようと
声をかけるが止まらない

ハヅキ)そうこなくっちゃなw

ハヅキも応えるように陽へと駆け出す
闘技場と化した岩場の中央で2人の剣がぶつかる

ギィィン!!

全力での打ち合いが始まる

夜)もう!プロテク!ヘイスト!

補助魔術を陽にかけていく

陽)サンキュー!
ハヅキ)ナガツキ!

ナガツキ)...プロテク。

ナガツキもハヅキへと補助魔術をかける

葵)俺たちもいくよ!新!
新)あいあい、やりますか!
サツキ)交戦開始!
ウヅキ)了解。(にっと笑って)

三者三様に戦闘が始まる中

ナガツキ)...
夜)...えっと。
ナガツキ)魔術の華ってなんだと思う?
夜)華?見せ場って事かな...攻撃?
ナガツキ)そう!補助魔術なんて後衛仕事、
攻撃魔術でドーンと派手に吹き飛ばすのがいいんだよ!!
夜)そうなんだ...へぇ。。

自分のアバターではあるが
攻撃魔術について熱く語る姿に少し引いてしまう

ナガツキ)なのに...補助、補助って..
俺は攻撃したいのに!!!

ナガツキの足元に魔法陣が展開される

夜)それは!?
ナガツキ)白魔術だって攻撃出来るんだから!!
ハヅキ)ばっ!馬鹿やめろ!!

ナガツキが白魔術を広場全体に放つ
それは敵味方関係なしの包囲魔術で...

ウヅキ)うわぁ!
サツキ)ちょっ!?ナガツキ!!
ハヅキ)お前ノーコンなんだから
攻撃はやめろって言っただろうが!!

陽)マジかよ!?
新)フレンドリーファイアもお構いなしかぁ。
葵)怒らせないようにしよう...
夜)俺はあんな事しないからね!?

降り注ぐ無数の光の槍から逃げ惑う一同
それはもう地獄絵図で

ナガツキ)ハハハハ!!

ハヅキ)あーくそっ、完全にぶっ飛んでやがる。
ウヅキ)ちゃんと面倒見とけよな。
ハヅキ)そのうちMP切れるだろ。

プスン

ナガツキ)あ、MP切れた..
サツキ)はいはい、打ち止めだよナガツキ。
ナガツキ)ちぇ。

新)終わったみたい?
陽)偉い目にあったな。

ハヅキ)それじゃ、仕切り直しといこうか?
陽)そうだな、早く終わらせたいし。
ハヅキ)安心しろ、どうせ勝つのは俺だから。
陽)は?俺に決まってるだろ。

光の槍が消えたのを皮切りに再び戦い始める
陽とハヅキ、お互い一歩も引く事なく斬り合う
だが、それにもやがて決着の時が訪れるのだ


「2P」VSその7に続く

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