天気雨
雨が降る
空は青空なのに雨が降る
涙)雨だ。
郁)本当だ、これって天気雨って言うんだよね?
涙)うん、キツネさんの結婚式ってのも聞いた事あるよ?
始)それは、狐の嫁入りだな。
郁)なんで嫁入り、なんですか?
始)春ぺディアがいないから詳しくは省くが、
狐が狐火を焚いて列をなす嫁入りを元に
天気なのに雨が降る現象と狐火の怪しさとを
かけて呼ばれたらしい。
涙)へぇ、キツネさんの結婚式は凄いね。
始)迷信で、本当に狐火を出すわけじゃないけどなw
郁)昔の人は面白い言い方をしますよね。
始)そうだな(微笑んで)
この雨だ、すぐ止むだろうから近くのカフェで
雨宿りでもするか?
涙)いいね✨
郁)いいですね、行きましょう!
(2人がカフェを目指して先に行く)
2人の後を追いかけながら
始)天気雨か、たまにはこんな日も悪くないな。
雨降る空に太陽が煌めいて
少しだけ特別な、そんな1日
終わり
天気雨
志)む、雨か..
葵)こんにちは、志季さん。
志)葵、こんにちは。
葵)天気雨ですね。
志)あぁ、傘を持ってないから困った。
葵)あ、折り畳み傘ありますよ使いますか?
(傘を差し出しながら)
志)それだと 葵が困るだろう。
葵)駅まで行けばあとは地下から向かえるので
大丈夫です。
志)なら、駅まで一緒に行くか。
(傘を受け取って)
葵)えっ?
志)相合い傘、悪くないだろう?
葵)ははw 光栄です。
2人並んで傘をさす
会話はきっと天気雨なのだろう
終わり
天気雨
空)あー、雨だぁ。。
壱流)ホントだ、やだなぁ。。
空)帰るだけ?✨
壱流)帰るだけ✨
2人)濡れて帰りますか!
晴れた空から降ってくる雨にテンションを上げて
寮まであと少しの場所から走り出す
空)あ!虹だ!
壱流)おお!!
濡れるのなんてへっちゃらで
特別な日をめいいっぱい楽しんで
空)あー!!
壱流)なんだよ!?
空)叫びたくなっただけ!w
壱流)なんだよそれw
青い春が走り抜けていく
終わり
天気雨
春)クシュン。
涼)風邪ですか?
春)いや、噂されてるのかもねw
涼)天気雨のせいで少し冷えますから
気をつけてくださいね、春さん。
春)ありがとう、リョウくん。
里)あれ?珍しい組み合わせだねw
涼)里津花さん。
春)この天気雨で雨宿りしてたら偶然ね。
里)そうなんだ、せっかくだし時間があったら
お茶でもしない?
春)いいね、なら苺狩りでもする?
涼)苺狩り?
春)ほら、あのカフェで苺フェアやってる。
里)本当だ、よーし苺狩りだ☆
涼)了解ですw
訪れたカフェに先客がいたのは言うまでもなく
終わり
天気雨
隼)やれやれ、急に降ってくるとは。
空を見上げて呟く
晴天に雨
隼)天気雨なんてね、
おまじないで濡れないんだけども。
少し近道で事務所へと歩く
隼)おや?これは綺麗なお嬢さん、
ここにいては雨に濡れてしまうよ?
不意に見つけた彼女に声をかける
隼)ほら、おいで雨宿りでできる場所まで
連れて行ってあげよう。
フワッと抱き上げてみると
気持ちよさそうに身体を預けてくれる
隼)いい子だね、それじゃ少しだけデートしようか。
にゃ〜♡
天気雨の中、腕の中の温もりに癒されながら
終わり
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!