第47話

〈SolidS〉桜花爛漫
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2019/11/16 00:30
桜花爛漫

街中を歩いて

桜の木を横目に寮へと帰る
桜の木のある公園では家族連れがお弁当を広げてお花見の真っ最中

里)あ、桜...春だなぁ。。
お花見したいけど、人混みに乗り込むわけにもいかないし...こうして歩きながらが精一杯かな。(残念そうに見上げながら)

途中何気なく目に入ったお店...

里)あれは...すみません!これを下さい。
(店先に置かれていた物を購入する)


・・・・・

撮影が終わって、やる事も無いし寮に帰宅。

大)帰って音楽でも聞くか、
ドボルザークかドビュッシーもいいな。

何を聴こうか考えているうちに寮に着いた

ガチャン(ドアが開いた音)

里)おかえり、大。
大)ただいま..って里津花?なんで玄関にいるんだ?

玄関に入ると里津花が出迎えてくれた

里)今日はいいものを買って来たんだw
大)いいもの?
里)そう、ほら見て見てw(共有ルームへ)
大)分かったから、押すな。

共有ルームに入って

大)これは...確かに凄いなw
里)でしょw 今日は翼も志季も帰ってくるの早いはずだから...

翼)たっだいまー!
大)帰って来たなw
里)そうだね、おかえり翼。
大)おかえり。
翼)何々?2人してって、おお!どうしたのこれ!
里)帰りに売ってるのを見つけてね、思わず買っちゃった。
翼)いいじゃん!春らしくてさw

志)騒々しいな、どうした?
翼)おー、おかえりwこれ見ろよ。
志)ん?(覗き込んで)
大)凄いですよね。
里)花屋さんに売ってたんだよ、この桜の枝。

共有ルームのテーブルに見事な花をつけた桜の枝が活けられていた

翼)花の付き具合とかいい感じ、でも桜って切っちゃいけないんだよね?
里)枝打ちしたのを売ってたみたいでね。
大)へぇ。
志)見事な桜とくれば、花見だな。
里)もちろん、お重に用意してるよ。

テーブルに並べられるお重の中は
おにぎりや玉子焼きとゆういわゆる花見弁当

翼)流石、里津花w 用意がいいね!
大)帰ってから作ったんだろ?よく用意できたな。
里)中身はあり合わせなんだけどね、雰囲気は出るでしょ?

志)綺麗な桜に美味い飯とくれば美味い酒が出てくるわけだ。
里)はいはい、ちゃんとそれも用意してるよ。
志)素晴らしい!さっそく盃を交わそうじゃないか!

大)テンション上がり過ぎだろ...
翼)雰囲気上げる為に間接照明だけにして電気消さない?窓も開けてさ!
里)いいね、そうしようか。

間接照明に照らされた桜の枝が淡く光る

志)家で花見が出来るとはな、贅沢だ。
大)俺たちが人混みに行くわけにはいかないですもんね。
翼)確かに、花より俺を見に来ちゃうよねw
大)どこから出るんだ、その自信は。

里)少しでも花見をしたかったから出来て良かったよ。

志)さぁ、乾杯するぞ。
翼)はーい!
大)酔いつぶれるのは無しな。
里)明日も仕事だからね。

志)花見だ、飲むぞ!乾杯!
翼)乾杯!
大)乾杯。
里)ふふ、カンパイ。

窓から吹き込む風に桜の花が揺れる


終わり







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