第186話

リクエスト小話。
125
2020/05/06 16:33
側にいるから


朝、目覚めが悪いのはいつもの事
だからそんなに気にしていなかった
だけど...それが不味かったらしい

スタジオでの撮影、
休憩時間、1人隅で座っていたのだが

始)...(頭痛がする)

撮影が始まってから、
だんだんと頭痛が酷くなってくる

春)始、セットの切り替えもう少しかかるって
スタッフさんが言ってたよ。(近寄りながら)
始)...。
春)始?
始)...ん?あぁ、分かった。

春、海と隼も集まって来る

海)飲み物、貰ってきたぞw
隼)ミルクティー頂戴、海。
海)了解、ほら。
隼)ありがとう、始はどうする?
海)水とお茶もあるぞ?

始)なら水をくれ、海。
海)了解w

水を受け取り半分くらい飲んだ
冷たい水が心地いい

始)(これは、本格的にヤバイかもな)

でも仕事に穴を開けるわけにはいかない
幸い、この撮影が今日最後の仕事だ

隼)...ねぇ、始。
始)...ん?なんだ、隼。
隼)もしかして...

スタッフ)お待たせしました、
撮影を再開させてください!

始)分かりました。話は後でな、隼。
隼)...そうだね、後で話そうか。

撮影が再開
ライトに照らされながらカメラの前に立つ

カメラマン)視線こっちに、ポーズを何パターンか下さい。

始)分かりました。

ライトの熱がさらに体力を削っていく
頭痛はさらに酷くなっていく

カメラマン)最後は4人で撮りましょう。

春)分かりました。
隼)始の隣は僕だよ。
海)分かってるって。
始)..ふぅ。

これでラスト気を引き締めないと..
だが、体は言うことを聞かなくて

始)っ!

立ちくらみがして体勢を崩しかけたその時

春)ほら、もう少しだから頑張って。
海)後ろから支えてやるからさ。
隼)少し体を預けてもいいんだよ?

スタッフには聞こえない程度の声で言われて

始)お前ら...ありがとう。

支えられながら撮影は無事に終了
スタッフへ挨拶をして控え室へと移動する

春)はい、始はここに座ってそれとも横になる?
始)大丈夫だ。(座る)
海)いつから体調が悪かったんだ?
始)それは..
隼)本格的に体調を崩したのは
この撮影が始まった頃って感じかな?

始)いつから気づいてた?
春)休憩の時かな、
明らかに様子がおかしかったからね。
隼)とはいえ、気づいたのは僕たちだけだろうけどね。
海)まぁ、それだけ側にいるって事だな。

始)心配かけてすまない。
春)本当だよ、始は普段から頑張りすぎ。
オーバーワークなんだよ。
始)そうかもしれないな..(苦笑い)

隼)僕のように適度に息抜きしないとねぇ。
海)お前はもう少し働こうな。
隼)海が厳しい。。

始)出来るだけ、努力はする。
海)疲れたら、俺たちを頼ればいいw
全部は無理でも半分くらいは助けてやれるかも
しれないだろ?

始)ありがとう。
春)さて、お説教はここまでにして。
月城さんが迎えに来てくれるから、
それまで少し寝るといいよ。
海)起きなかったら俺が運んでやるしなw
隼)せんえつながら、抱き枕になってもいいよ?

始)最後のは遠慮しとく...ふぁ。。寝る。
春)はいはいw お休み、王様。

目蓋が重くなる、微睡に意識を手放して
与えられる温もりに甘える事にした


終わり

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