第49話

〈ショートシチュ〉涼太・守人・廉
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2019/08/23 22:30


〈涼太〉

誕生日のお祝いとして、涼太と出掛けた貴女

涼)こっち、連れて行きたい所があるんだ。

手を引かれ、とあるカフェらしき店舗へと連れて来られる、でもお店は閉まってるようで。

ここ?閉まってるみたいだけど...

涼)大丈夫、お願いして開けて貰ってるんだ。

カラン、

誰もいないカフェに入る、

涼)そこで、少し待ってて..

そう言って奥に入っていく涼太、
しばらく待っていると...

涼)お待たせしました、こちらのお席にどうぞ。

ウェイター姿の涼太がテーブル席に案内してくれる。

その格好どうしたの?

涼)君、専属のウェイターでございます☆

イタズラっ子みたいにウインクしてみせる

涼)そして、こちらがお祝いの品です。

テーブルに綺麗なケーキが運ばれてくる

涼)誕生日おめでとう。

ありがとう////

素敵なカフェにサプライズのお祝い、
嬉しくて、笑顔になれる...

涼)まだ、終わりじゃないよ?プレゼントが無くちゃね。

えっ?

もう、充分過ぎるほどのお祝いを貰ってるのに

涼太が貴女の側で膝を折り、手を取って...

涼)今宵、君が望むものをあげる...

そう言って、指に口づける...

涼)だから、教えて?君の1番欲しい物を...

熱を秘めた瞳に貴女は心を奪われていく

終わり


〈守人〉


仕事が終わって帰宅、

今日は雑誌の取材が立て続けにあって
少し疲れていた、

守)ただいま。

奥から、出迎えてくれる君

おかえりなさい。

守)うん、ただいま。

その笑顔に嬉しくなる、
何気ない会話、当たり前のようでそうではないこの日々が続く事を願ってしまう

そんな事を考えていたのを気付かれたのか
君は少し心配そうに俺の顔に触れる、

どうかしたの、何かあった?

誰かに心配してもらえる幸せ、
この幸せを君とずっと感じていたいから

守)大丈夫、君と居られる幸せを感じていただけだから。

その手に自分の手を重ねて微笑んだ。


終わり


〈廉〉

仕事が上手くいかなくて、落ち込んで帰宅
部屋に明かりはなくて、

廉)もう、寝てる時間だよね。

起こさないよう、静かに部屋に入る
リビングはオレンジ色の補助灯が付いていて

テーブルには、
「夜食、良かったら食べて」
と書かれたメモとおにぎり...

廉)...ありがとうございます。

お礼を言って食べる、まだ温かい。
もしかしてと思って寝室へ向かうと、

おかえりなさい、夜食たべた?

ベッドに入って本を読む貴女を見つけた

廉)はい、美味しかったです。待っていてくれたんですね。

側に歩み寄る、貴女は本を閉じて、

今日は遅かったんだね、お疲れ様

廉)はい、ありがとうございます。

貴女の顔を何故か、直視出来なくて...
少し俯いていると不意に顔に触れられて、

嫌な事も落ち込んだ気持ちも、廉くんの物だけど、私も一緒に持つのはダメかな?

廉)えっ?

2人で分け合っていけば、すぐに笑えるようになるから、ね?

優しく、そして温かい貴女の言葉が俺の沈んだ気持ちを引き上げてくれる

廉)....ありがとう。

心から貴女に感謝を.....

終わり。




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