そんなこんなで色々話してたけど、
周りの視線がすごく集まってる気がする…
モブ「さとみくんの隣とかずる〜」
モブ「私もあそこだったらなぁ」
モブ「ころんくんになりたい…!」
モブ「でも、女の子じゃなくてよかった
ころんくん女の子並に可愛いけど」←え
さとみくんは目が合った女子とかに笑いかけて軽いファンサをしてる。かっこいいな……
って、僕なにを……
まぁ、かっこいいのは本当だけど、
“こんな“気持ちになったの、初めて……
先生「そこ!
ちょっとうるさいぞー」
また後で話そうねと言われて
前を向いたら、やっぱり皆めっちゃ見てる
あぁ、僕目立つの嫌いなんだけどな
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僕は中学の初めの頃、意外と目立つ生徒だった
でも素晴らしい成績も特になく、
得意なスポーツも無かった
でも僕は、足はそこそこ早かったから
中学では陸上部に入ったんだ
だけど……
その陸上部で“いじめ“を受けた
僕は、先輩から期待されていて、可愛がられていたんだけど、それに嫉妬した人が、僕が大会に出るって決まった時に、階段から突き落とされて。命に別状はなかったけど、全治3ヶ月の大怪我をした。その時に、はっきりとは聞こえなかったけど、「ブス」とか、「死ね」とか、「先輩に媚び売りやがって」とか、色々聞こえた。
それから、誰かに可愛がられるのとか、期待されるのとかがトラウマになって。僕は心を閉ざしてたんだ
だけど、いつまで経ってもその事を気にしてるのはかっこ悪いでしょ。せめて、さとみくんには過去のこと言わない!
この時の僕は、まだ
あんなことが起きるなんて、知るよしもなかった
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!