第4話

2話
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2020/06/12 07:32
あなたside


皆さん。知っていると思いますが私は何故かしら歌い手との遭遇率が高くて害悪リスナーと間違われている

今、電車に乗ってるんだけど此処でも歌い手に遭遇したんです…

そう、渉と同じグループのセンラさん(白目)

何で同じ車両乗ってんの、ガン見してくるんだけど!?

私はセンラさんと会うのは初めてではない、ライブの時のホテルや今回みたく電車や街中でもよく“偶然”会ってしまうのだ

何故かライブに居ることを知られていてリスナーと断定され、渉によれば私は歌い手の害悪リスナーにされてる

私の事を渉は秘密にしてるし害悪リスナーと思われるのも普通か…

それに服、完全に私服だからなぁ…私の勤め先のcruiseは服がオシャレなら何でも良いって言われているから普通に見て出勤とは思えないオシャレな服装。追っかけと思われても仕方無い

てか私が今のアパレルショップのリーダー何だよね…何時も年齢言ったら驚かれるけど。28歳で最年長で、アパレル店員歴長くて沢山買って貰ってるし、一応常連さん沢山作ってる←有能

てか何で今日に限ってそんなに混んでないの!?今ピーク時だよね!?何で全員席に座れる位しか居ないの!?

センラさんは少し離れた向かい側からガン見してきて私はスマホを弄っているふりをして気付いてないですよアピールしてるけどめっちゃ視線刺さるんだけど!

そんな事考えていると肩をポンと叩かれた


花蓮「…先輩?」

『え、花蓮…!?』

花蓮「やっぱり先輩だった。向こうの車両居たんですけど先輩見つけたんで来たんです」


此奴は後輩のアパレル店員、望月花蓮。茶髪で緩く巻かれてフワフワしてるセミロングの髪にクリクリとした灰色の瞳を持っている凄く可愛い仕事場の後輩。笑えばまわりに花が咲く←


花蓮「朝一で先輩に会えて嬉しいです!」

『え~、本当?』

花蓮「でも先輩何時ももう少し遅かったですよね…どうしたんです?」


え、視線が更に痛くなったんだけど

私は花蓮に耳打ちした


『実は今度アクセサリーの種類増やそうと思っててそれで配置替えとか手続きとか今忙しくて…』


花蓮はあぁと納得したような顔をして何か察したのかチラッとセンラさんを見て


花蓮「あの人さっきから先輩の事ガン見してますけど、ストーカーとか…です?(コソ」

『大丈夫、気にしないで。ただお互いが認識したくない同士なの』

花蓮「りょーかい?」


センラさんが駅を降りるまで視線が無くなる事はなかった


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望月 花蓮もちづき かれん


・仕事場の後輩


・よくあなたにパシリに使われてる(嫌では無い)


・実はあなたの○○


・歌い手の事はあまり知らない


・あなたが林檎飴だということは知ってる

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ちみうちのこめーかー使用

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