無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第12話

*ステージ-12*
オーディション合格後は、演技のレッスンを増やし、本業であるアイドルとしての活動にもこれまで以上に取り組んでいた。そのうち、あっという間にドラマの撮影が始まり、撮影も中盤に差し掛かった頃、愛璃は中島に呼び出された。
中島
愛璃、あなたに新しい仕事の依頼が来ているの。
愛璃
新しい仕事……ですか?
愛璃は首をかしげた。それに答えるように、中島はうなずく。
中島
えぇ、……と言っても、ドラマの主題歌を担当してほしいというものなのだけれど──
愛璃
やります!
中島が話し終わる前に、愛璃は前のめりになりながら答える。出演したドラマの主題歌を担当するのは、愛璃にとって願ったり叶ったりだった。
中島は、そんな愛璃の反応に微笑しながら、話を続けた。
中島
──その主題歌の作詞も、愛璃にお願いしたいらしいのよ。
愛璃は、前のめりになった体を元に戻しながら、答えた。
愛璃
作詞……ですかあぁ~!?
中島
えぇ。私は、愛璃のことだし、きっといい歌詞を書いてくれると思ったのだけれど……お願いできないかしら?
中島は、髪を耳にかけながら、困り顔でお願いしてきた。
そこで、愛璃は考え始める。
(愛璃)作詞……かぁ……。すごく難しそうだけど、それ以上に、すごく面白そう!
数秒思案したあと、愛璃は笑顔でこう言った。
愛璃
まかせてください!愛璃にできる最高の歌詞を考えてきます!
──それから、6日が経った。〆切は明日だというのに、机の上には、真っ白な紙が1枚。愛璃は、放課後の教室で1人、うんうんと頭をうならせていた。
(愛璃)面白そうって簡単に引き受けちゃったけど、全然歌詞かけないよぉ~。相談できるような人もいないし、どーしよー!愛璃、絶体絶命のピンチ!
ふいに、教室のドアを開け、1人の生徒が教室に入ってきた。愛璃は集中しているため、それに気づかない。その生徒は、ドアの前に立ち、少しの間愛璃のことを見つめていた。が、愛璃がこちらに気がつかないことを悟ると、愛璃の前に移動し、声をかけた。
ねぇ。行き詰まってるなら、手伝おうか?