無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

前の話
一覧へ
次の話

第1話

*ステージ-1*
中島
ねぇ、そこのあなた!私、KT芸能プロダクションの中島っていいます。突然だけど、アイドルに興味ない?
ここは、東京の原宿。沢山の人が行き交う道の真ん中で、澄原愛璃は、夢にまでみたスカウトをうけた。
愛璃
えっ!?愛璃!?愛璃に言ってる?今、アイドル……って言った??
溢れんばかりの驚きと喜びに頬を紅潮させ、中島に詰め寄る。
中島
えぇ、そうよ。アイドル。あなたみたいな原石見付けちゃうなんて、私ったらツイてるわ~!あ、これ私の名刺。返事は今じゃなくていいから、気が向いたらここに書いてある電話番号に連絡を……
愛璃
ぜひ
間髪入れず返した答えに、中島の方がついていけず、聞き返す。
中島
えっ?
すると愛璃は、気が狂った様に、思いの丈を全身全霊で伝えてきた。
愛璃
ぜひ……ぜひやらせてください!愛璃、アイドルになるの、小さい頃からの夢だったんです!でも、オーディションはどんなに受けても不合格ばかりで……どんな小さな仕事でも完璧にやりとげてみせます!どうか、お願いします!!
言い終わって、ちょっと熱すぎたかな?と思い返し、恐る恐る顔を上げた愛璃が見たのは、満面の笑みを浮かべた中島の顔だった。
中島
うんうん!元気があってがあってよろしい!私の見込み通りだわ。じゃあ、本人の承諾も得れたということで、ここの近くにある事務所に行きましょう!!
愛璃は、嬉しさに涙が溢れそうだった。事務所へ行く道の途中、中島がマネージャーをしていること、今、アイドルを探していたこと、事務所に所属している他のアイドルのことなど、沢山の話を聞いた。だが、愛璃の頭の中に、そのような情報は少しも入らず、ただただ、"アイドルになれた"という喜びで一杯だった。
こんな情緒不安定で、どこからどうみても庶民の塊のような愛璃が、その人生の華々しいスタートを切ったことに、誰も、愛璃自身も、気付くことはなかったのだ。
──そして、芸能男子達による、激しい恋の争奪戦も。