第4話

3
2,808
2019/04/15 08:54
誰かが私に、声を掛けてきた。




男の人の声。


私は泣き止めない。













??「風邪引きますよ。」
私は無視し続けた。











??「馬鹿なんですか?雨の中座り込むとか。」








カチン ときた。












あなた「関係無いじゃないですか、」








??「そこにいられても邪魔なんだよ。」






あなた「うるさ…………、」






男の人が、傘と手を差し出した。









??「黙って、俺の家に来てください。」




あなた「…………」






??「ほら、立って。」










私は仕方なく立ち上がった。




しょうがなく、男の人についていった。






私の中で、ひとつ引っかかっている事がある、








この男の人の声、聞き覚えがある。







顔も、見た事ある。






街頭の光が男の人をやたら眩しく照らす。





雨は小降りのまま、止まない。

プリ小説オーディオドラマ