あっ、
洗濯してもらった服取りに行かなきゃ。
………
でも、松村さんの家、知らない………
電話番号もメールアドレスも知らない。
綾人「星宮さん!」
あなた「はい!」
綾人「送っていきましょうか?」
あなた「大丈夫です!では!」
綾人「待って!!」
あなた「え、?」
綾人「今度、俺と一緒に出掛けませんか?」
あなた「ごめんなさい、……」
綾人「そうですか」
あなた「では!」
私は駆け出した。
5分くらい経ったかな。
駅についた。
すると
見たことある背中を見つけた。
松村さんだ。
私は松村さんの方へ向かって走った。
あなた「松村さん!」
彼は、ゆっくりと振り向いてくれた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!