綺麗な封筒に丁寧な字であなたへと書いてあった。
何となく見覚えのある字だ。
恐る恐るも封筒開き、手紙を読んでみる。
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あなたへ
結婚おめでとう。
凄く変なことしたけど…あなたのこと見てたよ。
凄く、綺麗だったよ。
誰よりも輝いてて、見てるのが眩しいぐらいだった。
でも、俺には会う勇気がもうないから。
それに…あの時もう二度と会わないって決めたから。
こんな形であなたに祝福の言葉を言うよ。
本当におめでとう。
どうか幸せになってほしい。
プレゼント、気に入らなかったら捨てて。
もしくは……旦那がNGを出してもㅎ
俺からのささやかな気持ち。
良ければ受け取ってね。
この手紙も読み終わったら捨てていいから。
大好きなあなた、どうかお元気で。
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便箋に雫の跡が残っていく。
また……涙が溢れてしまった。
ジミンだ、この手紙の送り主は。
To be continued.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。