二人に申し訳なくて涙が溢れてくる。
辛かっただろうに、そんな素振りも見せないで……
悲し気に、でも心の底から嬉しそうに笑った。
わかってる…生まれ変わるってことは記憶がなくなるってことも。
こうして、先輩、マスターさんとして話せるのは最後になるんだって。
だから………凄く辛くて、悲しくてどうしようもなかった。
二人の言葉が胸に熱く響く。
もう二度と、この関係で話すことも会うこともない。
だから、だから……………………
そうして温かなハグを交わし、
二人は次の人生へと進んでいった。
今までありがとうございました、二人共。
私は絶対二人を忘れません。
何があろうとも__________________________
To be continued.
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!