:放課後:
あなた「今日は用事も何も無いからゆっくりかえろっと」
?「ねぇ、」
顔を覗き込まれる。
ジン「ねぇ、あなたちゃんだよね?」
あなた「なんで名前知ってんの…?」
ジン「えー、有名だよ俺らの中で、
可愛い子が転校してきたって。」
あなた「…そりゃどうも。」
ジン「ところで今日ヒマ?ご飯行かない?」
あなた「行かない」
女子達「あっ!!ジンくんみっけ!!一緒に帰ろ!!」
あなた「ほら、待ってるよ。あの子達」
ジン「良いんだよ別にほっとけば。
それにアイツらはいつでも遊べるしヤれるし?www」
あなた「……さいてい」
ジン「え?」
あなた「最低!!」
そのまま走った。後ろでジンの声が聞こえたが無視してひたすら走った。
学校の近くの小さな公園に着いた。
ブランコに乗り、俯く。
もう帰ろうと思ったその時、
?「雄大先輩の事、ずっと前から好きでした」
雄大"先輩"と呼んでいることから年下の子だろう。
見ちゃダメ聞いちゃダメって分かってるはずなのに覗いてしまった。
あなた(…あの時の!!)
気付くとまた走っていた。
人通りの少ない路地で立ちどまり、しゃがんでしまう。
地面が濡れる。
あなた「馬鹿、なんで泣いてんの…」
一目惚れだった。
すごく優しくて包容力があって…かっこよくて。
気付かないうちに大好きになってた。
自分でもびっくりするくらい。
そんなことを考えていた
すると
ヤンキー「ん?姉ちゃんどうしちゃったのー?
俺らと遊んで忘れよーよ。」
腕を掴まれる。
怖い
怖い
ヤンキー「優しくするから______」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!